無性別そらおの恋愛本。

どうしてうまくいかないの?こうしてみたらいいんじゃない?

自分が無性別だと気づくまで①

無性別そらおの恋愛本。へようこそ!

改めまして自認性別『無性別』のアラサー会社員そらおです。

 

今回は疑問に思われることが多い『無性別』について簡単にお話しようと思います。

 

※長くなりそうなのでいくつかに分けてお話しますね。


私は小さい頃から「女の子だから~」「男の子だから~」と言われる事にとても違和感がありました。生まれ育った環境もありますが、私はどうやら親戚中が待ち望んだ「待望」の女の子だったようで、特に「女の子だから、女の子なのに」と多く言われて育った記憶があります。

 

はじめて自分の性を否定したくなったのは3歳、母方の大祖母がフリフリの真っ赤なチェックスカートを誕生日のお祝いにプレゼントしてくれた時でした。周りの大人たちが「まあ可愛い!」「似合うわよ!」と大興奮のなか、普段地蔵のようにおとなしいと言われていた私は突然の号泣、そして「着たくない!」とプレゼントの箱から目を背けるように母の後ろに隠れました。

 

※このエピソードはいまだに母や親戚の間で語り継がれているため、余程の衝撃だったのだと思います。なんせ私は地蔵のようにただぼーっと座っているだけの子供だったので…(笑)

 

そんな赤チェックスカート事件から数年、小学生になった私は4年生の時に新たな変化に気付きます。

 

いままで兄のお下がりしか着たくない、スカートなんて自分が穿くべきものではないと断固拒否の姿勢を貫いていたある日、朝目覚めると気持ちがとても女の子だったのです。記憶は曖昧ですが「女の子らしい可愛い恰好がしたい!」と用意された着替えを前に思った覚えがあります。

 

そんな心の変化を母に伝えたのはそれからすぐのことでした。洋服を買いに行った際、さり気なく私はデニム生地の小花が刺繍されたロングスカートを手に取りました。母は「いいんじゃない?」と平然を装い買ってくれましたが、大人になってから聞いたところ「好きな男ができたのか!?」と、とても驚いたそうです(笑)

 

そんなこんなで人生初のスカートを手に入れた私は意気揚々と学校にスカートを穿いていきました。髪も普段は1本結びだったのをおろして行きました。勿論周りはびっくり、担任の先生すら「どうした?」と聞いてくる変化でした。

 

「今日はそんな気分なの」当時の私はこれしか言えませんでした。だって本当に気分がスカートを求めていただけ、本来の自分に戻った!とも女の子になった!とも思いませんでした。

 

※ちなみに、スカートは小学校卒業までこの1着のみでした(笑)

 

そして最もややこしいのが、この気分は日によって変わるということ。

 

私の場合は目が覚めたとき性別が決まります。今日は女の子として扱って欲しい、男の子として扱って欲しい。はっきり起きたときにそう思えるのです。

 

初めてスカートを穿いた小学4年生~小学校卒業まで、私は朝起きた時に決まる性別を気にすることもなく毎日を過ごしていました。

 

次回:そらお中学生になる。